川柳さろん 洋子の部屋Ⅱ

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2020-09-09 (Wed) 13:42

重陽の日

 台風10号は九州・沖縄地方に大きな爪跡をのこし朝鮮方面へ北上して行った。
台風一過 秋の青空という訳には行かず、まだ蒸し暑い日が続いている。
 今日は九月九日 重陽の日。陽の数である九が重なる五節の一つ。陰暦九月九日で、古来から中国でも日本でも、いろいろ行楽の行事が行われた。

 奈良時代から日本では宮中で観菊の宴が行われていたと云う。
「重陽の日」と言う言葉も今では殆んど使われなくなったようだが、一昔前までは「重陽の節句」と言って観菊の会なども各地であったと聞いている。
 菊を愛でたり、虫の声を聴く風情は、日本人としてやはり失いたくないものと思っている。あるテレビ局の料理番組みで、重陽の日の料理として菊の花と胡瓜の膾のレシピを取り上げていた。食用菊の黄色と胡瓜の緑が鮮やかで涼しげであった。

 小さな秋を知らせてくれる蟋蟀の声もこのところ都会ではあまり聞かれなくなった。赤トンボも何時の頃からか見かけていない。蜩の声も耳にしない。
 九月も半ばになっても秋の気配の感じられない都会の片隅で、熱中症とコロナの感染に追いかけられている毎日である。少しでも涼しい秋の訪れを待ちわびている今日このごろである。
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最終更新日 : 2020-09-09

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