川柳さろん 洋子の部屋Ⅱ

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2020-09-01 (Tue) 15:45

お芋 流れていっこった

今日は九月一日 防災の日。
昔は 二百十日 二百二十日 と言って 台風の来る予言のように
近辺の気候に注意を払ったものであるけれど、今は一環して防災の日
ということになった。
 
 その昔、私が疎開児童であった昭和19年九月、疎開先の田舎で暴風雨に出会った。
稲刈りも近い稲穂が水に流された。まるまる太ったサツマイモがみんな被害に逢った。
大阪から駆けつけた父や母に、私は一生懸命その様子を訴えた・
「お芋 流れていっこった」
まだ田舎に来てひと月もたたない頃だった。父や母はニコニコとその様子を聞いてくれた。
どうしてニコニコしていたのか、後で解かった。わたしの話し言葉がすっかり田舎の方言に
なっていたからだ。
 その時 水浸しになったサツマイモは、乾かして蒸しても焼いても 食べられたものでは
なかった。マズイ不味いサツマイモを大阪に持ち帰って大事にだいじに食べた。食料難で
あった。
 「お芋 流れていっこった」の方言は すぐに田舎言葉に慣れてしまった末っ子・私の
在り様を、家族一同が可愛くおもったらしく、以後何度も語り草になってしまった。
大雨暴風のニュースを聞く度に、「お芋流れていっこった」を思い出す。
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最終更新日 : 2020-09-01

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